【インタビュー】2014世界大会AP部門チャンピオンSPINATION
こんにちは。JYYFの荒牧です。
今回も昨年度世界チャンピオンのインタビューを掲載します。
前回の松浦豪選手のインタビューに続いて4番目は、
2014世界大会AP部門チャンピオン、TOMMYとSOULの2人によるユニットSPINATIONです!
ヨーヨーパフォーマーとして活動するTOMMY (Tomiyuki Watanabe)とSOUL (Yu Kawada)の2人がタッグを組んで出来たのがSPINATION。それぞれがソロでAP世界チャンピオンという経歴を持ち、2013年にはSPINATIONとしても世界大会AP部門で優勝、そして昨年2連覇を成し遂げています。昨年は世界チャンピオンタイトルに相当するGrand Prixだけでなく、Artistic Awardも受賞しています。
以下、回答はTOMMY→T、SOUL→Sと表記しています。
お二人共に回答している質問と、SPINATIONとしてどちらかが回答している質問があります。
Q1. ヨーヨーを始めたのはいつから?
T:1997年8月から
S:よく覚えてないけど1997年の春あたりだったと思う。
Q2. ヨーヨーを始めたきっかけは?
T:コロコロコミックの掲載された「燃えろスピナー」を見てかっこいい!と思ったのがきっかけ。
S:玩具屋さんで入口右手に陳列してあったのを、なんとなく手に取ったのが始まり。
Q3. 尊敬するヨーヨープレイヤーはいますか?
T:川田祐<AP部門を設立するきっかけの人物で唯一ヨーヨーの演技で意見を求め合えるから>
三居弘典<世界大会に参加するきっかけをくれた人であり今の自分があるのはミイくんのおかげ>
鈴木裕之<若い世代がどんどん出てくる中常にトップを走り続け、技のキレイさは別次元>
山本拓馬・大西翼<フリースタイルをみてて本当にすごいと思う。あの姿はもはやアスリート>
S:TOMMY(ヨーヨーの表現においては右に出るものは無い)
hiroyukisuzuki、kengokido、atusiyamada(ヨーヨープレイヤーのみならず、ブランドを立ち上げそれぞれの世界で突出し、人を率いている)
Q4. 2人がSPINATIONを組むことになった経緯は?
T:2012年にステージ企画があり、そこでユーを誘ってパフォーマンスしたのが始まり。
その後お互い世界チャンピオンだしAPといえば俺たち!2人が組めば負けるわけがない!!ってことで世界大会だけにとどまらず、本格的に舞台、パフォーマンス活動を始めました。
S:2006年以降世界大会には出場してなかったんですが、AP部門自体にも疑問をもっていたころでした。
そこでまた出場したいという思いがあふれてきました。しかしAP部門に出場する時はソロでは限界があるとも感じていました。
僕の考えでは、表現は人間が多いほど出来ることもパワーも増えるので、ヨーヨーが、AP部門が他のエンターテイメントと肩を並べるにはそれぞれが高いレベルを持ったチームで挑戦することが必要だという結論に達しました。
そこで同じように高い思想を持ち、ヨーヨー業界から離れてエンターテイメントの世界で戦っていたトミーくんと組むことによって、ヨーヨーの可能性を広げる、一流のエンターテイメントに近づける、そう思って出来たのがSPINATIONです。
Q5. SPINATIONで普段どんな活動をしていますか?
T:基本的には国内の大道芸フェスティバルがメインです。他にもイベントなどでパフォーマンス活動をしています。
これからは舞台の企画も積極的にしていきます!
Q6. 2人で練習するのは苦労も多いかと思いますが、どんなところが大変ですか?
T:一番苦労するのは練習時間が限られていること!拠点が東京と愛知なのでなかなか2人で練習する時間がとれないことが苦労しますね。練習するにもどちらかが相手の方に行かないといけないので移動が大変ですw
S:2人が納得のいくパフォーマンスを作る作業は大変だと思います。
ボクらの場合、互いが互いを認めているのでスムーズにいくことが多いですが、
振付一つ、行う技一つ、演出一つとってもすべてお互いの合意が無ければ行っていません。
なので新しいことを行うのは大変ですが、その分できた作品に対しては自信をもって披露しています。
Q7. 昨年優勝するまでの過程で、何かエピソードがあれば教えてください。
T:昨年はまず音楽がなかなか決まらなかったことが大変でしたね。テーマやイメージが先行していたのに対してそれに合った音楽に出会えず練習も難航して・・・
3週間ほどみっちり練習して最後に2人で言った一言が「これじゃ勝てないから全部やめよう」でしたw
そしてなにより大きい出来事といえば決勝前日のユーの体調不良。原因不明の下痢と嘔吐で24時間以上まともに飲めず食えずで本番なんてとてもできるような状態ではなかったこと。前日の夜はリタイアを本気で考えるほどでした。
映像で最後ユーが倒れていたのはいろんな意味で本当に限界だったんですよ。
S:そうなんですよね~、本番直前に体壊しまして。立つのが辛いなんてことは初めてでした。
体が資本なので、体調管理っていうのは大切ですよね、特に異国の地にいる場合は。
皆さんも気を付けてくださいね。水とか生ものとか。
Q8. 昨年優勝した時の感想を教えてください。
T:2連覇できてほんとによかった!
S:よかった!!!
Q9. 優勝した後、何か変わったことはありますか?
S:これといって変わったことは無いですが、今後は日本でAP部門を出来るような活動ができたらいいなと思ってます。
Q10. 今年の世界大会の意気込みをお願いします。
T:絶対3連覇します!さすがSPINATION!と言っていただけるような演技をお見せできるように頑張ります。ぜひ応援してください!!
Q11. あなたにとってヨーヨーとは?
T:人生のパートナーと言っても過言ではないかなw
身体の一部のようなものであり、自分を表現する無限の可能性を与えてくれるもの。
S:自分の可能性の一部分。
SPINATIONのお2人、ありがとうございました。